2011年4月11日月曜日

時間割引率の解釈

時間割引率とは、将来を「割り引く」割合のことです。
現在と将来の利得の交換比率を表します。

ここで、例えです。

絵画を持っているとします。

今、販売すると10万円。
1年後だと15万円。

時間割引率は、利子率で測るので、今日の10万円と1年後の15万円が等価だったとすれば、割引率は50%です。

この率が高い人ほど「せっかち」ということになります。

「時間割引率が高い = 将来のことより今が重要」
「時間割引率が低い = 将来のことを考えて行動」


こういった解釈の他にも、「健康」に例える場合もあります。

凄く仕事の早い人がいます。
その人は、喫煙者です。

仕事で行き詰ったり、辛くなったりすると、喫煙して、能率を上げ、仕事を片付けます。
これは、価値観にもよりますが、目前のストレスを解消する為に、将来の健康を
犠牲にしている「せっかち」スタイルです。

喫煙だけではなく、禁煙、飲食などにも例えることができます。

但し、時間割引率が高いのが悪いかどうかは、自分の価値観によります。
我慢して生きるより、パーッと生きたい。そういう価値観もあっていいと思います。


今回の主題は、「時間割引率と仕事」です。

まずは、下図を元に説明します。
横軸を時間軸、縦軸を価値とします。

「時間」には色々な解釈がありますが、今回は、「決断のタイミング」として解釈してみます。

「1」の時に判断すると、一番価値のある、「14」を獲得できます。
「2」の時に判断すると、「10」
「3」の時も「10」
「4」の時は「4」です。

「2」の時に判断しても、「14」は獲得できないし、
「4」の時に判断しても、「10」は獲得できません。

こんなことが自分の身の回りで毎日、今も動いているのです。

そもそも、最近の「シゴト」ってものの70%は、本当の「仕事」では無いと思います。
「1」の時間で、30%の「仕事」だけをこなしていけば、「14」を獲得できるのです。

ただ、「0」から「1」の間に、全精力を傾け、「自分の考え」を創出しなければなりません。

自分が意識しているのは、はやく「0」にたどり着き、脳みそに宿題を与えておくという
方法です。

全然分からない内容でも、脳みその中で、熟成させることで 成熟して、何かに
結びついて、実となる。

そんなイメージでしょうか。
全然、出来ていませんが。

仕事だけじゃないです。

恋愛も、家族も、出世だって、リーマンショックだって、趣味も、話題の「電気」だって、そうだと思います。

何かを判断し、意見する時、否定するより先に必要なのは、「自分の考え」だと思います。

そんな能力を手に入れたいものです。