吃音症(きつおんしょう)を患って、内気にそだったイギリス国王ジョージ6世英国王。
エリザベス女王の父にして国民から慕われたが、スピーチが大の苦手。
しかも最初のスピーチは、第2次世界大戦の開戦スピーチ。
(対ドイツ、ヒトラー)
実は、もう少し笑えるような内容かと思いましたが、
感動し、震えるようなヒューマンドラマでした。
ただ、笑えるポイントも多いです。我慢したけれど、噴いちゃいました。
トラウマから、吃音症=どもるようになってしまったのですが、
自分は国民に伝えたいことがあるって奮起して、頑張ってスピーチします。
友情や、愛情に支えられて。
こういう魂のこもったシーンは記憶に残ります。
Beyonce の 「Listen 」です。映画「Dreamgirls」より。
劇中でも歌う場面。
もう、最高です。
リュックベッソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「ジャンヌ・ダルク」で
ミラ演じるジャンヌが、自ら率いるフランス軍に
「Follow me!」と叫び、鼓舞する場面。
メルギブソン監督・主演の「ブレイブハート」で
スコットランドの戦士ウィリアム・ウォレスがイングランド軍に
「Freedom!」と叫び、突入する場面。
色々な涙が出るような「勇気」がありますが、この「勇気」もおすすめです。
リーダーが必要な時代に、リーダーが出てきたのです。
英国王ってのは「ただの椅子」だと思いますが、その地位を噛み締めて、
全力で立ち向かう姿には感銘を受けました。
ついつい、今の日本の現状に当てはめてしまうのですが、、、
原子力パニックを地震や津波のせいにして、賠償責任を逃れる民間最高ポストの人とか、
その国策企業に全責任を被せようとして、国民の感情を誘導する官房長官とか、
ジョージ6世を見習って、自分の考えを、自分の力で、自分の口から発してほしいと思います。
まあ、いつも彼らを「お客さん」としか思っていない自分も、こんなときばかり
彼らに期待してしまって、無責任だと思います。
話は飛んでしまいましたが、この映画はお薦めです。
映画「英国王のスピーチ」
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/