2012年10月31日水曜日

山岳写真塾 -1- 「足もとを撮る」

10月23~26日、長野県松本市の美ヶ原高原へ行って来ました。

今回の旅行の目的は、山岳写真塾への参加と、王ヶ頭ホテルに宿泊することでした。

詳細は、別に書くことにします。


山岳写真塾では、風景や植物、自然現象を主体とし、色々な写真を撮るということを学びました。

撮影は、宿泊地からバスや歩いて行ける範囲の山中で行われます。
日光や、自然現象などの各種条件を講師が判断し、直前に行き先が決まります。

初日の夕方に講義があり、講師の作品を見ながら、どんなことを意識して撮影したか、
どうしてこの写真が気に入っているかを、じっくりと聞くことが出来ました。

いくつか、自分が学んだこと、それを意識した写真をアップします。

今回は、「メインテーマだけでなく、足もとも見る。色々な方向から、色んな写真を撮る」
についてです。


撮影に出かけると、メインのテーマを追ってしまい、家に帰って見てみると、同じような写真がたくさん。
たとえば、紅葉なら紅葉の写真ばかり。
ブログにしても、家族に見せても面白味が欠けてしまいます。

そこで、周囲を見渡し、たとえば、夕焼けだけでなく、その夕陽に染まった足もとの石や花、人の影なども撮ってみると、ストーリーが出、また撮影技術も向上できるとのことです。

そのことを意識し、撮影した写真をアップします。

早朝、星と朝日を撮影に出かけました。

高原内の柵の切り株が凍っています。
零下になる厳しい気象条件を伝えようと思いました。

次に、足もと。
霜です。

こちらも足もと。
紅葉し、霜がついています。
色温度を下げて撮影することで、秋と冬が背中合わせであることが伝わればと思いました。

苔に、霜がつくとこんなに不思議な情景になります。

さらに朝日があたった様子です。
朝の神々しい情景が伝わればと思いました。

少し経つと、氷も解けて、水滴が綺麗な玉ぼけになります。
ふだんは地味な足もとの苔も、きれいに撮れると嬉しいです。

次に、机が凍り、そこに朝日が当たっている様子です。
冬が近づき、厳しい季節が始まるのですが、なんだか温かな、不思議な情景が
伝わればなと思いました。

次に、見晴らしのより崖より、紅葉をした山々(メインテーマ)を背景に、
岩の割れ目に生息する植物を撮影しました。

背景に白い岩を入れ、赤が目立てばなと思い撮影しました。
背景が紅葉した山々よりも、赤が目立つと思います。

同じく、岩の割れ目からの写真ですが、白い背景に白い花を撮りました。
この時は自分も疲れており、明るい写真が撮りたく、この構図にしました。

日光の方向(順光か、斜光か)に試行錯誤しました。

同じく、日光の方向を試行錯誤したものです。

夕陽でススキが光り輝く情景でした。

逆光です。
ススキの穂だけと太陽だけが明るい、そんな写真です。

後ろを振り向き、順光で撮影します。
ススキの足元の紅葉が、ススキの黄金色をと相まって、
温かさと、淋しさが同居する、そんな情景を伝えたいなと思いました。


自分はズブの素人です。
でも、講師に作品を見てもらい、アドバイスを受けて撮影すると、ずいぶんとそれらしく
なったような気がしています。

次回は、「写真のアクセント」について、引き続き書きます。


=撮影機材= すべてSONY製

カメラ

α77
http://www.sony.jp/ichigan/products/SLT-A77VQ/


NEX-5N
http://www.sony.jp/ichigan/products/NEX-5N/store-w/


レンズ

100mm F2.8 Macrohttp://www.sony.jp/ichigan/products/SAL100M28/

カールツァイス Distagon T* 24mm F2 ZA SSM
http://www.sony.jp/ichigan/products/SAL24F20Z/